「梅雨入り」 教頭 鶴田葉月
教頭 鶴田葉月
おはようございます。昨年の今頃は、臨時休校期間中の分散登校が行われており、学校での勉強や部活動への取り組みに普段以上の工夫が必要な環境にありました。コロナについてはっきりわからない部分が多かったですし、ワクチン開発にはまだ多くの時間がかかるだろうと言われていました。 今、福岡は新たな緊急事態宣言のさなかにあり、日常生活において、消毒や換気、三密の回避など、工夫と対策は欠かせません。 ただ、ワクチン接種も現実のものとなり、私たちは、withコロナの覚悟とともに、新しい生活様式が少しずつ身についてきたように思います。落ち着いて生活すること、遠出せずとも身近な学びを深めること、進路についてじっくり向き合うこと…皆さんも高校生として成長できています。 さて、先ほどのお祈りで、福岡の梅雨入り、そして、豪雨被害と防災について触れていました。今年の梅雨は大雨でなく新緑に恵みの雨…となってほしいものです。 スクールバス車庫のところ、自転車置き場の突き当りに、小さな花壇があることに、皆さんは気づいていましたか。今、ここに、理科の西村先生が、皆さんの生物の学習に役立てられるようにと、少しずつ植物を育てる計画を立て、先日から土を耕したり、種を植えたりしていらっしゃいます。この間、ここを通りかかったとき、先生は作業中でしたが、種から小さな根が伸び始めたものを、手に取って見せてくださいました。教科書、図鑑やネットで調べることができるとは言え、実際に手に取って、大きさ・におい・手触りなど確認するのは、とても楽しみです。 これから、夏にかけて、どんな花が咲き、実りがあるのでしょう。その前の、準備が、世話が、努力が重要になってくるのは、きっと勉強でも、人との関係でも、よく似ていて、実際に心と体を動かして、新しく発見し、何かを身につけることができるものです。雨の合間に、新緑の学院内を散策してみてください。様々な気付きがあることでしょう。神様は何と多様な植物や昆虫を世界に作ってくださったことか。 今日も自分を見つめて成長できる一日となりますように。